人間禅道場

〒272-0827
千葉県市川市国府台6-1-16
TEL 047-373-7572
●北総線矢切駅徒歩5分
メインメニュー
ブログ
検索
このページをシェア!
ここでブックマーク: Twitter ここでブックマーク: Facebook ここでブックマーク: Yahoo ここでブックマーク: Google
トップ  >  京葉道場「棋禅一味の会」のご紹介 木村桃雲

 京葉道場では「棋禅一味の会」と称し、近隣の囲碁愛好家を道場にお招きして、毎年10月に囲碁大会を開催している。年々充実した熱戦が繰り広げられるようになり、昨年は第6回大会で、総勢26名の盛大な会になった。

 この会は、囲碁好きの会員が、作務のあとなどに旧南寮で碁盤を囲みはじめたのが起源である。当時は、厳粛な禅の厳修の場で碁をするのには少し抵抗感があったが、次第に人数も増え、熱が入ってきた。やがて、坂東道場に強い人達がいるからと、対抗戦を挑むかたちで、「人間禅囲碁連盟大会」と大仰に銘打った会を催した。

 これを契機に、毎年梅雨時の一日、両道場持ち回りで対局を重ね、昨年は第12回大会となった。日暮里・擇木道場や新潟・秋葉道場、京浜禅会からの参加もあって、全関東地区大会の様相を呈した時期もあった。会は原則、一泊の泊まり込みで行われ、囲碁のみならず、食事を取りながら、飲みながらの懇談がことさらに楽しい会である。坂東道場開催の時には、禅子方の料理の接待や、近隣の観光案内もしていただいて、特に待ち遠しい会になっている。

 この会は、あくまで会員の中だけのものだが、これだけに満足せず、会員以外との対戦を望み、ある会員の学生同期の囲碁グループ(デルタ会:4名)と京葉道場(4名)との対抗戦を企画した。

 翌年、さらにこの会は茂木道聳居士が近隣の碁仲間を誘ってこられたことから、ここに前記の「棋禅一味の会」が発足し、第一回大会(近隣の方:4名、デルタ会:4名、道場側:4名)挙行の運びとなった。平成20年のことである。

 この会は道場外の方々に“人間禅道場”、および“禅”を知って頂く格好の場ともなった。

第5回「棋禅一味の会」


 はじめて参加の方々に「人間禅」を紹介し、「座禅の仕方」を説明して、全員で静坐に入る。比較的高齢の方が多い中、皆さん真剣に坐られ、警策もほとんど全員の方がお受けになる。これで心を整え、やおら対戦開始となる。

 勝負は真剣そのもので、用意したお茶、コーヒー、乾きもの、缶ビール、果物などにもあまり関心が向かない。昼は500円程度の弁当が用意され、対戦の空きが出来た時、逐次食べるのだが、心は、対戦中の盤に釘付けの人が大半である。

 対戦が終ると商品の授与式を行う。順位賞に届かなかった人にも全員に敢闘賞が用意してある。景品のほとんどはご家族に喜ばれそうなものが選ばれている。なお、葆光庵丸川春潭総裁老師には、この会が「開かれた道場」の主旨に叶うものとして、当初からこの会をご支援いただき、商品の提供を賜っている。

 大会の最後に懇親会を持っていたが、最近は参加者が多く、対戦が長引くこともあって自然解散に近くなる傾向にある。

 因みに、昨年の参加者は外来者が22名で、会員は4名であったのだが、初回からこれまでに参加された方を合計すると、42名(うち人間禅会員は6名)にのぼる。参加者が一番多かったのは第5回大会で、30名であった。外来の方のほとんどは道聳居士のご尽力によるものであり、山下祖牛居士の友人も参加しておられる。

 初めて参加される方は、本部道場の立派な山門の中が木々に囲まれた素晴らしいところであり、ここが禅の修行の場であることを感慨深くお感じになり、人間禅にとても親近感を持たれるようだ。その証が参加者のうち、3名が名誉会員になられたことにも現れていると思う。

 この会が多くの近隣の方に人間禅道場をより親しく感じて頂き、ひいてはこれが、当時者のみならず、その方々のご縁に繋がる皆様に対し、禅への誘いのきっかけになればと願っている。

                                                  合掌
 

◇著者プロフィール

昭和15年広島県生まれ。平成9年、青嶂庵荒木古幹老師に入門。現在、人間禅輔教師。(京葉支部)
 

『禅』誌44号(平成26年4月25日発行)より転載

プリンタ用画面
前
禅と地域活動 岡根谷無刀
カテゴリートップ
講話・随筆
次
一期一会の茶花 佐藤妙珠