人間禅道場

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 一  ( (いち) )
  
      
    


  この「一」は無論数字ではあるが、単なる数字ではない.この世に存在する一切のものがそこから生まれ、またそこに帰るところの唯一絶対な物を意味している。万物の始原であり、かつ究極である宇宙の大生命を意味している。「老子道徳経」に「道、一を生じ、一、二、を生じ、二、三を生じ、三、万物を生ず」とあり、また「趙州録」に「万法一に帰す」とあるその一である。「老子道徳経」にはまた、 物有り、混成し、天地に先だって生ず。寂たり(りょう)たり、独立して(かわ)らず周行して(あやう)からず、以って天下(もと)たるべし。()れその知らず。これに(あざな)して道といい、強いて之が名をなして大という。

 

という有名な一章がある。老子が「天地いまだ分かれざる以前に生じ、爾来脈々と活動し、万物を生成し発育せしめているものではあるが、何とも名の付けようもないもの」といい、仮に「道」「大」と名付けたもの、それがここにいうところの一である。

 仏教ではこの宇宙の大生命を意味する一を「如」とよび、この如の人間に宿ったものを仏性と名付け、特に禅ではこれを「父母未生以前における本来の面目」とか「主人公」とか、あるいは「這箇(しゃこ)」(こやつの意)などと称している。それらは、名称は異なるが、その実体は同じものである。

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今月の禅語 平成二十三年七月分
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