人間禅道場

〒272-0827
千葉県市川市国府台6-1-16
TEL 047-373-7572
●北総線矢切駅徒歩5分
メインメニュー
ブログ
検索
このページをシェア!
ここでブックマーク: Twitter ここでブックマーク: Facebook ここでブックマーク: Yahoo ここでブックマーク: Google
トップ  >  今月の禅語 平成二十三年七月分
  O  円相
  
      
    


 円相の意味は一義的に明白なものではない。悟りの当体やその悟境を象徴的に表現しようとのから書かれるものである。禅の修行は坐禅の行によって悟りを開くのであるが、いったい何を悟るのか。それは禅定三昧の行によって体得し冷暖自知するほかはない絶対なものである。悟りの当体に「仏性」とか「父母(ふぼ)未生(みしょう)以前における本来の面目」とか「主人公」などと名前を付けている。悟りの当体の仏性が真空無相で円満浄明である点に着目して、その仏性をグルグルッと円形をもって形象化したものそれが禅者の円相である。見る人がこれを何と解釈し、何と見ようと「心々にまかせて」よいようなものである。円相には短い賛語を添えるのが普通である。
「是れなんぞ」や「有りや」などは仏性そのものを端的に意味している。「天上天下唯我独尊」とか「一段の風光描けどもならず」は「本来の面目坊の立ちすがた」を意味している。最も多いのは「万里片雲なし」「明々白的々」「清光れの処にか無からん」などと賛したものである。これは煩悩妄想の雲、迷いの雲が収まって、仏性が現前した悟鏡を表現したものである。またこれを月に見立てて中秋の名月の頃に掛けることが多い。円相の幅は含蓄が深く、滋味豊なものである。賛語の意味内容に応じて掛ける季節や場合を選ぶべきである。

   『新版一行物(禅語の茶掛)上巻』(人間禅師家)芳賀幸四郎著より

                  人間禅

 
プリンタ用画面
前
今月の禅語 平成二十三年八月分
カテゴリートップ
今月の禅語
次
今月の禅語 平成二十三年六月分