人間禅道場

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トップ  >  今月の禅語 平成二十三年八月分
  
  
      
    


 「円」は全円体のたま・あるいは珠、平円形のまる・円・丸を意味する文字で、無限で完全無欠、おおらかでおだやかなことを意味する文字である。それだけに、どの宗教でも重んずる一字であるが、わけてもこれを重んずるのは仏教で、仏語にはこの円の一字を冠したものが多い。これらの仏語の代表的なものを挙げ、その意味を略説したほうがわかりよいと思う。 

「円海」仏の完全円満な功徳を大海に譬えた語。 「円覚」円満な悟り、仏の智慧のこと。「円空」一切の存在はみな色即是空・空即是色とみる大乗仏教の空のこと。

  「大円鏡智」おおきな円い鏡のような智慧をいい、文殊根本の大智慧、すなわち仏の智慧の当体をいう。「円」の一字は以上のようなさまざまな意味を一字に凝縮したものとして、その時、その場に応じて、それにふさわしく解釈してよいであろう。しかし禅者・茶人にとって何よりも大切なことは、円の字義を概念として知ることでなく、「人々具足、箇々円成」すなわち万人に生まれながらに円満にそなわっている仏性を「これだ」と体得することである。「鏡よりも円か」(円覚経頌)だといわれ、「円かなること太虚の如く、余れるも無く欠けたるも無し」といわれる仏性を、実地の坐禅三昧の行によって把得することである。それはともあれ、「円」の一字、まことに含蓄の豊かなお軸である。

    『新版一行物(禅語の茶掛)上巻』(人間禅師家)芳賀幸四郎著より

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