人間禅道場

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  関   (かん)
  
      
    


 「関」とは一般には関所のことである。しかし禅で「関」というの は、 師家(しけ)が修行者に授ける公案のことで、その公 案に対する修行者の見解(けんげ)が関所手形にあたり、師 家はその関守といってよいであろう。長い修行の旅路で、その間には多くの関門を透過していくわけである。しかし師の法を継ぎ自利・利 他円満な仏祖の境涯にいたるためには「末後(まつご)牢関(ろうかん)」と呼ばれる最後で最大の難関を突破せね ばならない。その一つに有名な「翠巌(すいげん) 眉毛(びもう)」という公案がある。「翠巌、 夏末(げまつ)に衆に示して曰く、一()以来、兄弟(ひんでい)の為に説話す。() よ、翠巌が眉毛在りや。()(ふく)曰く、賊と()る人、心()す 。長慶(ちょうけい)曰く、生ぜり。雲門 (うんもん)曰く、関。」というものである。禅門ではあまりに老婆親 切に説きすぎると罰があたって眉も(ひげ)もみな抜け落 ちてしまうといわれている。さて翠巌が() 安居(あんご)を主宰し、それの終ろうとする時になって「ワシはこの 九十日間諸士のために何やかやと老婆親切に説いてきた。恐らく仏罰があたっていることであろうが、皆の衆、どうじゃ、ワシの眉毛はま だ落ちないでいるか」と。恐ろしい(つら)を大衆の面前 にヌーッと突き出した。すると保福が「賊を働くやつはキョトキョトしておちつかないものだ。」といい、長慶は「()えているとも。どっさり生えてる」と応じた。ところで雲門は、 何というかと思ったら、ただ一語「関!」と応じた。この公案では翠巌・保福・長慶の(はら)についてもいちいち見解を呈することになっているが、とりわけ雲門が「関!」と応じた肚はど こにあるかが最大の眼目とされている。  

芳賀幸四郎・如々庵洞然著「 新版一行物―禅語の茶掛け」上巻より  

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