人間禅道場

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  為君葉々起清風 (竹 君が為に葉々清風を起す)
  
      
    


 現在日本の臨済禅のほとんど全部は、 南浦紹明(なんぽじょうみょう)宗峰(しゅうほう) 妙超(みょうちょう) 関山慧玄(かんざんえげん)の法系に属するものであるが、その南浦紹明の師匠が「破れ虚堂 」の墨蹟の筆者としても名高い南宋末の傑僧虚堂(きどう) 智愚(ちぐ) である。  虚堂は偈頌(げじゅ)をも能くした方で、彼の作に「 (えん)(きょう)(きょう) の三禅、国清(こくせい)()く」と題した、

 誰知三隠寂寥中     誰か知らん  三隠寂寥の中

  因話尋盟別鷲峰      () ()って盟を尋ね 鷲峰(しゅうほう) に別れんとす

 相送当門有脩竹      相送って門に当れば脩竹有り

 為君葉々清風起      君が為に葉々清風を起こす


という一頌がある。この一行物はその転結の二句によったものである。この偈頌の大意は

惟衍(いえん)(ぎょう) (きょう) ・如珙の三人が豊干・寒山・拾得という三人の隠者ゆかりの国清寺を尋ねる途次、昔なじみのよしみで、杭州の 北山(ほくざん) 霊隠(りんにん) 寺山内の私の鷲峰庵へ立ち寄ってくれた。そして今まさに出発しようとしている。別離を惜しんで門まで送ってきたが、無一物の身とて餞 別すべきものとても無い。しかし門前の脩竹も別れを惜しんでであろう、君達のためにその日一葉一葉がサヤサヤと清風を起こしておるわ い。この清風をせめてもの餞別に代えることにしよう。くれぐれも前途の平安を祈る。さらば、さらば・・。」という事である。

 この句をあえて独立の一句として「あなたのお出でを喜んで、竹までがさらさらと歓迎の辞を述べ清 風を起している」ととってもよく、何時かけてもよいであろう。

 『新版一行物(禅語の茶掛)上巻』芳賀幸四郎(人間禅師家)著より

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