人間禅道場

〒272-0827
千葉県市川市国府台6-1-16
TEL 047-373-7572
●北総線矢切駅徒歩5分
メインメニュー
ブログ
検索
このページをシェア!
ここでブックマーク: Twitter ここでブックマーク: Facebook ここでブックマーク: Yahoo ここでブックマーク: Google
トップ  >  今月の禅語 平成二十三年十二月分
  普  (ふ(あまねく))

      
    

  昭和六十二年の秋、人間禅石狩道場に留錫中、札幌のさるお茶人が 、大徳寺の伝外和尚筆のお軸を持参され、これを解読して下されとのことである。拝見してみると、「普」の一字が大きく揮毫され、次に小書きに三行「僧、雲門に問う、如何なるか是れ正法眼。門、答うるに箇の一大字を以てす」と読むもので、どういう意味であろうか。ある僧が「日々是好日」の一句で名高い雲門文偃(ぶんえん)に向かって問うた。「仏法の真髄・禅の悟りとはどのようなものであり、それはまた、どこにあるのでしょうか」と。これに対して雲門は答えた。 

「それはとくに高尚で清浄なものもない。また別に深遠幽玄なところだけに在るのでもない。どこにでも普く現れているよ」と。
しかしここで問題なのは、なぜそういえるかということであるが簡潔に触れておくにとどめよう。

  仏法の真髄・宇宙根本の真理が、世界のいたるところに明歴々露堂々と(あまね)く現れているのに、それが見えないのは、真理が隠れているからではなく、こちらの悟りの眼が開けず、正法眼が(くら)いからなのである。おたがい禅の修行によって悟りを開き正法眼・道眼を磨き、その眼でこの世界を正しく()(まどか)に、かつ深く豊かに眺めつつ生きたいものである。 
                     


  著者  如々庵洞然老師(本名  芳賀幸四郎) 人間禅教団師家

     元東京教育大学・大東文化大学教授  文学博士    平成八年没

                                                         人間禅

 
プリンタ用画面
前
今月の禅語 平成二十四年一月分
カテゴリートップ
今月の禅語
次
今月の禅語 平成二十三年十一月分